健診結果について
------------------------
●HOME
------------------------
◇会員向けINFORMATION
●医師会掲示板(会員用)
●リンク集
●門司区医師会フォトギャラリー
●会員用メニュー
------------------------
◇医師会からのお知らせ
●お知らせ掲示板(一般用)
------------------------
◇門司区の病院・医院を探す
●門司/東地区
●門司/西地区
●大里/東地区
●大里/西地区
●新門司地区
------------------------
◇高齢者を家庭で介護したい
●診療に関する相談窓口
●ケア・マネージサービス
●訪問看護ステーション(やすらぎ)
●医師会デイ・ケア
●ヘルパーステーション(あんしん)
●訪問入浴サービス(さわやか)
------------------------
◇お年寄りの入院、入所施設
●老人保健施設、老人ホームなど
------------------------
◇予防接種・健診の場所や日程
●予防接種
●集団健診(事業者向け、市民向け)
------------------------
◇特定保健指導
●特定保健栄養指導・運動指導
------------------------
◇急病になったら!
●救急医療
------------------------
◇看護師を目指される方へ
●門司区医師会看護高等専修学校
------------------------
◇門司医師会をご紹介します
●医師会プロフィール
------------------------
◇お問合せはこちらへ
●メールフォーム
------------------------
北九州市門司区医師会健診センターでは、業務の一環として
事業所健診
を実施しています。
今回、平成20年度より5年計画で開始されている「特定健診・特定保健指導」を機会に事業所における健康意識や生活習慣の改善の実施が数字として表れているかを調査しました。
データは、健診時の問診票となり、内容は厚生労働省の定めるものと同一です。
● 表1は調査の対象となる門司区内の事業所であり、毎年、継続的に実施しています。
事業所健診対象者数(表1)
年 度
平成20年
平成21年
平成22年
年令/性別
男性
女性
男性
女性
男性
女性
10歳代
29
1.0%
34
1.7%
34
1.1%
35
1.4%
24
0.8%
33
1.3%
20歳代
355
12.8%
535
26.2%
444
14.1%
615
24.5%
416
13.8%
574
22.4%
30歳代
648
23.3%
422
20.6%
706
22.4%
479
19.1%
656
21.8%
494
19.3%
40歳代
490
17.6%
424
20.7%
560
17.8%
525
20.0%
539
17.9%
557
21.8%
50歳代
670
24.1%
396
19.4%
724
23.0%
504
20.1%
686
22.8%
522
20.4%
60歳代
466
16.8%
180
8.8%
543
17.2%
265
10.6%
571
19.0%
290
11.3%
70歳代
112
4.0%
26
1.3%
116
3.7%
40
1.6%
97
3.2%
41
1.6%
80歳以上
11
0.4%
28
1.4%
24
0.8%
46
1.8%
23
0.8%
48
1.9%
合 計
2,781
100%
2,045
100%
3,151
100%
2,509
100%
3,012
100%
2,559
100%
男女混合平均年齢は、53.4歳ですが、全体としては男性50歳代、女性では20歳代が多く占めている状態でした。
● グラフ1は規定の条件に合わせて階層化したものを特定健診及び事業所健診で表したものです。
特定健診及び事業所健診の階層化(グラフ1)
対象者の違いとして、特定健診では40歳〜75歳に対し、事業所健診は10歳代〜80歳代であるため、対比できるかは難しいものですが、事業所における動機づけ支援、積極的支援の割合を見ることができます。事業所の積極的支援では全体の8.1%を占めています。これに対し、特定健診では3.5%であり、特に平成21年に比べ22年では明らかに改善傾向がみられますが、事業所健診では、ほとんど数値に変化が見られず、健康管理の必要性を表した結果でした。
● グラフ2では、事業所健診の動機づけ支援、積極的支援を年齢別にみたものです。
平成22年 階層化年齢別(グラフ2)
このグラフから動機づけ支援は男女とも40歳未満の若年層の割合が多く、青色の30歳代、オレンジ色の20歳代の数値が目立ちます。これに対し積極的支援では、ほぼ100%近くが40歳以上です。階層化の判定基準は肥満とリスク数で決まりますので、あらためて年齢層の特色を感じるものでした。
● グラフ3では、事業所健診の内服薬を使用している割合を年度別に表したものです。
事業所健診年度別内服中状況(グラフ3)
各年度とも高血圧症内服治療中が上位を占め、糖尿病、脂質異常症は大きな変化はなく、横ばい状態です。このことから高血圧症の罹患率及び認識度の高さが考えられる結果でした。
● グラフ4は平成22年度の高血圧症、糖尿病、脂質異常症の内服薬を服用している状況を表したものです。
平成22年 年齢別内服中状況(グラフ4)
数値では全体的に男女とも、50歳代、60歳代が目立ちます。特に60歳代では、男性は糖尿病で47.1%、女性では脂質異常症で44.7%とほぼ半数を占めています。 特に女性の脂質異常症は男性に比べ50歳代の服用が多く女性の特徴が見られます。
● グラフ5は、問診を男女別にまとめたものです。
平成22年 門司区内事業所健診受診者問診表 (グラフ5)
昨今、メタボリックシンドロームの意義が定着しているものと思われる中、健康に対してのセルフケアがどのようになされているか、問診表の結果から痛感させられるものです。男女別に項目ごとに割り出したものですが、ほとんどの項目で男性の数値(青色)が女性の数値(ピンク色)を超えています。特に、飲酒、喫煙以外では、「朝食をとらない」、「就寝2時間前の夕食摂取」、「20歳以降の体重増加がある」の数値が高いことから、性別の違いや、生活習慣病の認知度の低さが感じられます。
● グラフ6は、当健診センターが実施した事業所健診を集計したものです。
平成20年〜22年度 事業所健診有所見率平均表 (グラフ6)
棒グラフは平成20年から、平成22年の3年間における事業所健診の、有所見平均値を表したものです。事業所健診の年度ごとの推移は平成20年度に比べ平成22年度の数値の変化をみると、血圧、貧血、肥満が、わずかに改善されている状況ですが、逆に血中脂質、血糖、尿検査は平成20年度に比べ有所見は上昇傾向にあります。又、平成22年度の平均有所見者率は全国平均では52.4%に対し事業所との差は大きく、70%台となりました。生活習慣病の要因といわれている血圧、血中脂質、肝機能、肥満などが高値であることから、今後も受診者個人個人が、健康管理に努めることが重要であると考えられます。