◇◇◇ 頸動脈エコー検査について ◇◇◇
門司区医師会健診センターで、話題の頸動脈エコー動脈硬化の検査が実施可能となりました。
■ 頸動脈エコー検査の目的
心臓から全身に送り出された酸素や栄養をたっぷり含んだ新鮮な動脈血は、私たちの生命を
維持するのに大切な役割を果たしています。
動脈が弾性や柔軟性に富んでいれば心臓や脳などの臓器へ、又筋肉などの組織に必要な
酸素や栄養素の供給が行われるのですが、近年の食生活の欧米化や高齢化に伴い、動脈に
コレステロールや中性脂肪が沈着し弾力性や柔軟性を失い、硬くもろくなっていく状態を
動脈硬化といいます。
動脈硬化は加齢とともに進行するため一種の老化現象でもありますが、血液中の脂質異常や
高血圧により、常に血管に負担がかかっていたり、高血糖な状態や喫煙などによっても引き起こ される場合もあります。
動脈硬化が進行すると・・・
日本人の死因の主な原因である心疾患(心筋梗塞や狭心症)脳血管疾患(脳出血や脳梗塞)
など引き起こす危険性が高くなり、又これらの疾患は年々増加傾向にあります。
頸動脈と呼ばれる場所は首の両側、体表近くを走行する血管で、特に動脈硬化の好発部位
(できやすい場所)であり、頸動脈エコー検査で動脈硬化を評価することは、全身の動脈硬化
の進行を把握するのにとても有効な手段、方法といえます。
維持するのに大切な役割を果たしています。
頸動脈(首の血管)は、全身の血管を写し出す鏡です。
血管内の状態がどのようであるかを確かめることで動脈硬化の進行を未然に予防し、一大事
に至る前に早めに治療、食事や生活習慣の改善などに役立てられますよう頸動脈エコー検査
の受診をおすすめします。
頸部動脈画像
頸部動脈正常像 頸部動脈異常像
上の二つの画像は、頸動脈の縦断面の超音波写真です。
左の写真は正常な血管像です。右の写真は動脈硬化が見られます。
左のスムースな血管内の様子に比べ、右は血管内腔面に突出した部分(コレステロールの
沈着)が見られ、この部分の厚みが1.1mm以上であればプラークとし、いわゆる動脈硬化
の指標となります。
■ 検査方法
顎を軽く上げ首を伸展し、顔を検査する側と反対側に向いていただきます。
頸動脈は首の体表近くを走行するため、脈拍を触知する部位にゼリーを塗り超音波装置の
探触子(プローヴ)という部分を当てます。
前処置なく簡単に、ほとんど無痛と言ってよい程安全に観察、検査することができます。
■ 検査時間:約15〜20分程度です。
■ 検査費用:2,000円
エコーの機械、検査中の様子
検査の依頼をお待ちしています。お気軽にどうぞ。
門司区医師会健診センター 受付電話番号 / 093−371−1583
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